更年期以降はなぜ「骨が弱くなる」?女性ホルモンの特徴からわかりやすく解説!

更年期・閉経

更年期以降が骨が弱くなりやすいといいますが、これはなぜでしょうか?

ご覧いただきありがとうございます。おがちゃん先生です。
体の仕組みが誰でもわかる!をモットーに解説しております。
今回の目次
  1. 骨の代謝サイクルと女性ホルモン
  2. なぜ骨が弱くなる?
  3. 更年期以降は骨が弱くなりやすい?
  4. 骨が弱くなるとどうなる?
  5. 健康な骨を保つために

今回の内容は下の動画でも解説しておりますので、ぜひご覧ください。

【1】骨の代謝サイクルと女性ホルモン

大人になると一見、骨は変わらないようにみえます。しかし、実際は「破骨細胞」による骨吸収(古い骨を壊す)と、「骨芽細胞」による骨形成(新しい骨を作る)が繰り返されています。

骨の代謝サイクルには様々なホルモンが関わっていますが、そのなかで女性ホルモン(エストロゲン)は、破骨細胞の働きを抑え、骨をあまり壊さないようにする作用があります。

【2】なぜ骨が弱くなる?

何らかの理由により骨の代謝サイクルが乱れたり、骨の材料となるカルシウム(Ca)が不足すると骨が弱くなりやすいです。

また、カルシウムの吸収には「ビタミンD」が大切です。ビタミンDが不足すると、カルシウムの吸収が低下して骨が弱くなってしまいます

【3】更年期以降は骨が弱くなりやすい?

更年期とは、閉経を挟んだ前後の約5年間計約10年間)を指します。閉経の平均が50.5歳なので、だいたい45〜55歳頃が更年期の目安になります。

更年期以降では、女性ホルモン(エストロゲン)が減少します。これにより破骨細胞の働きが亢進することで骨が弱くなりやすいです。

【4】骨が弱くなるとどうなる?

骨が弱くなると、ちょっとした日常動作で骨折をしやすくなってしまうことがあります。

  • 前傾姿勢になったときに背骨を骨折
  • 背中が曲がり、極端な猫背になる
  • 腰痛や背中の痛み
  • 身長が縮む
  • ちょっとした転倒で骨折
  • 心肺機能が低下するなど

これにより運動をすることにネガティブになり、運動量が減り、どんどん骨が弱くなってしまうといった悪循環の繋がることもあります。

【5】健康な骨を保つために

健康な骨を保つためには『食事』『運動』『嗜好品の管理』が大切です。特に更年期以降では、骨が弱くなりやすいのでより意識すると良いでしょう。

●食事

カルシウムやビタミンDを多く含むものをしっかり摂り、リンやカフェインは摂りすぎないようにする。
※リンはカップラーメンなどに多く含まれる

●運動

適度に運動をすることで、骨が刺激が入り、骨量が増加する。ただし、年齢に応じて強度には注意しましょう。

●嗜好品の管理

喫煙やお酒の飲み過ぎは、骨を弱くしやすいので注意。
※ニコチンの作用によりカルシウムの吸収を阻害したりする。

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