甲状腺が無くなるとどうなるの?-甲状腺の特徴や働きから分かりやすく解説!

ホルモンバランス

今回は甲状腺がなくなるとをどうなるのか?解説していきます。

今回の目次
  1. 甲状腺ってどんな臓器?
  2. 甲状腺に隠れた臓器?
  3. 甲状腺が無くなるとどうなる?
  4. 甲状腺の負担を減らすためには?

今回の内容は下の動画でも解説しております。

【1】甲状腺ってどんな臓器?

甲状腺は、のどぼとけの下辺りで蝶のような形をした臓器です。「甲状腺ホルモン」を分泌しています。

甲状腺ホルモンは、全身の代謝を活発化させるホルモンです。具体的には下のような作用があります。

  • 熱の産生を促進
  • 心臓の働きを活発化
  • 糖の吸収を促進
  • 脳の発育を促進
  • 血中の中性脂肪の低下など

【2】甲状腺に隠れた臓器?

甲状腺の裏には米粒ほど「副甲状腺」という臓器があり、パラソルモンという血液中のカルシウム濃度を上昇させるホルモンを分泌しています。

パラソルモンは、PTH・パラトルモン・副甲状腺ホルモンとも呼ばれます。

【3】甲状腺が無くなるとどうなる?

なんらかの理由(腫瘍など)により甲状腺を「全て」または「大部分切除した場合、甲状腺ホルモンの分泌が低下します。

これにより代謝が悪くなり、むくみ・寒がり・皮膚の乾燥・体重増加・便秘などの不調が起こりやすくなります。

甲状腺が半分以上残っていれば、甲状腺ホルモンの分泌が保てる場合もあります。

また、甲状腺と一緒に副甲状腺も切除した場合、カルシウム代謝にも異常が出ることがあります。

具体的には、血液中のカルシウム濃度が低下(低カルシウム血症)してしまい、手足のしびれなどが起こることがあります。

※副甲状腺は温存できる場合もある。

【4】甲状腺の負担を減らすためには?

甲状腺の異常の多くは「免疫の異常自己免疫性疾患」なため、この原因というのは、未だにわかっておりません。しかし、ストレス喫煙、甲状腺の働きに悪影響を与えると考えられていますので注意しましょう。

特にタバコの煙に含まれる化学物質である「チオシアネート」は、甲状腺がヨウ素を取り込むのを妨げる作用があります。
※ヨウ素は甲状腺ホルモンの材料です。

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