ご覧いただきありがとうございます。おがちゃん先生です。
今回は「脂質(脂肪)を摂り過ぎるとすい臓が悪くなる?」というテーマで解説していきます。
今回の流れ
- 脂質の役割
- 脂質の消化の流れ
- 脂質の摂り過ぎとすい臓の関係
- 脂質の摂り方のポイント
【1】脂質(脂肪)の役割
脂質はエネルギー源になるだけではなく、細胞膜・ホルモン・胆汁などの材料としても使われます。
糖質やタンパク質に比べて、カロリーが高いため、摂り過ぎると太りやすいです。
脂質は、肉の脂身・揚げ物・乳製品などに多く含まれていて、摂り過ぎは良くないですが、重要な栄養素です。
【2】脂質の消化の流れ
脂質は、胆のうから分泌される「胆汁」によって乳化された後に「膵液」によって分解されます。
乳化とは、脂質を水に混ざりやすい形に変える働きであり、いわゆる「分解しやすくする」ということです。
- 胆汁…肝臓で作られ、胆のうで濃縮して蓄えられている。食事をすると十二指腸に分泌される。
- 膵液…すい臓から分泌される弱アルカリ性の液体。
膵液には、糖質・脂質・タンパク質という三大栄養素を分解する消化酵素が含まれています。
下の動画でも脂肪の消化の流れを解説しておりますので、ぜひご覧ください。
【3】脂質の摂り過ぎとすい臓の関係
脂質を摂ると「膵液」や「胆汁」の分泌が促進されます。
そのため、脂質の摂り過ぎは膵液や胆汁がたくさん必要になるため、すい臓・胆のうに負担がかかります。
ちなみに、アルコールの摂り過ぎや喫煙もすい臓に負担がかかります。
また、すい臓の機能が大きく低下し、膵液の分泌が低下すると、脂質を十分に分解できなくなります。
すると、脂肪が浮く白っぽい便(脂肪便)が出ることがあります。
【4】脂質の摂り方のポイント
すい臓・胆のうの負担を減らすために、調理方法を工夫すると良いでしょう。
例えば、脂身の多いお肉を摂るときに、揚げる・炒めるよりも、蒸す・茹でることで脂質の摂取を抑えられます。
また、青魚に多く含まれる「DHA」や「EPA」は質の良い油とも呼ばれていて、積極的に摂取することがおすすめです。
それに対して、菓子パンなどに多く含まれるトランス脂肪酸は、生活習慣病のリスクを高めるので、摂り過ぎには注意しましょう。
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