すい臓が悪いときに現れる“5つ”のサイン?-すい臓の働きから分かりやすく解説!

消化器系(胃腸など)

ご覧いただきありがとうございます。
おがちゃん先生です。

今回は「すい臓」について解説していきます。

今回の目次

  1. すい臓(膵臓)ってどんな臓器?
  2. すい臓に負担をかける要因は?
  3. すい臓が悪いときに現れる”5つ”のサイン?
  4. すい臓の健康のために

今回の内容は下の動画でも解説しております。

【1】すい臓(膵臓)ってどんな臓器?

すい臓は、十二指腸に抱えられるようにある臓器です。
膵液の分泌」と「血糖調節ホルモン」という2つの働きをしています。

  • 膵液の分泌…三大栄養素(糖質・脂質・タンパク質)を分解する消化酵素を含む液体。弱アルカリ性である。
  • 血糖調節ホルモンの分泌…血糖値を下げる「インスリン」や、血糖値を上げる「グルカゴン」などを分泌する。

【2】すい臓に負担をかける要因は?

すい臓に負担をかける代表的な要因は「アルコール(長期的な飲酒)」と「喫煙」です。

また、脂質の摂り過ぎなどから「胆石」ができると、それが膵液の通り道(ファーター乳頭)に詰まってしまうことがあります。
すると、膵液が逆流して、すい臓自身を傷つけてしまい炎症が起こることがあります。

そのため、胆石ができやすくなる脂質の摂り過ぎ肥満にも注意した方が良いでしょう。

【3】すい臓が悪いときに現れる”5つ”のサイン?

すい臓が悪い状態でも、働きを維持できている「代償期」と、働きを維持できない「非代償期」で現れる不調が少し異なります。
まずは、働きを維持できている「代償期」から順番にみていきましょう。

①お腹の痛み(上腹部痛)

すい臓は、みぞおちの奥辺りに位置するため、炎症が起こると上腹部痛に痛みが現れることがあります。

②背中や腰の痛み

すい臓は、お腹の中でも背中側に位置するので、背中や腰に痛みが起こることがあります。

③消化器系の不調(食欲不振・吐き気など)

すい臓の働きが悪くなると、膵液の分泌が低下して、消化能力が落ちることによって食欲不振吐き気などの症状が起こりやすいです。

そして、下の2つはすい臓の働きを維持できなくなった「非代償期」の症状です。

④脂肪性の下痢(脂肪便)

すい臓の働きが大きく低下すると、脂肪を分解する「リパーゼ」の分泌が低下します。
これにより脂肪が分解できないと、便に脂肪が混ざり白っぽい便が出ることがあります。

⑤体重減少

栄養の分解を十分にできず、吸収できないため、体重が減少しやすいです。

また、脂溶性ビタミン(A・K・D・E)の吸収が十分にできずビタミン欠乏症の症状(夜盲症など)が現れることもあります。

ビタミン欠乏症については、下の動画でも解説しておりますので、ぜひご覧ください。

その他:血糖値が高くなる(高血糖)

すい臓の働きが悪くなると「インスリン」の分泌が低下して、血糖値が高くなりやすいです。
血糖値を上げるホルモンは複数ありますが、血糖値を下げることができるホルモンは、すい臓から分泌される”インスリンのみです。

【4】すい臓の健康のために

すい臓の健康のために一番大切なのは「お酒を飲み過ぎないこと」と「禁煙」です。
その他には、下のようなことも意識すると良いでしょう。

  • 脂質を摂り過ぎない…すい臓の負担を減らす意味もあるが、胆石の予防としても大切
  • 野菜や果物を食べる
  • 血糖値の乱れには注意…例えば、過食や早食いは血糖値が急上昇しやすくなる
  • ストレス解消など

お酒の飲み過ぎというと「肝臓が悪くなる」というイメージが強いですが、実はすい臓とも関係が深いので注意しましょう。

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