【狭心症が起こると現れる症状3選!】その症状は狭心症のサインかも?-

心臓・血管

ご覧いただきありがとうございます。おがちゃん先生です。

今回は『狭心症が起こると現れる代表的な3つの症状』というテーマで解説していきます。

今回の目次
  • 【1】狭心症とは?
  • 【2】狭心症の原因(危険因子)は?
  • 【3】狭心症になるとどうなる(症状)?
  • 【4】狭心症が悪化することもある?
  • 【5】最後に

【1】狭心症とは?

まず、狭心症とはどういう疾患なのでしょうか?

狭心症とは、心臓に繋がる血管(冠動脈)が狭くなり、酸素を十分に届けることができず、一時的に心臓が虚血状態となる疾患です。

虚血とは酸素が足りていない状態です。

また、狭心症は「労作性狭心症」「冠攣縮性狭心症」「不安定狭心症」の3種類があります。

さらに「心筋梗塞」とともに虚血性心疾患とよばれます。

【2】狭心症の原因(危険因子)は?

冠動脈が狭くなる(狭窄・閉塞)原因の多くは動脈硬化です。

そして、動脈硬化が進行しやすくなる要因(危険因子)には、加齢・遺伝・高血圧・脂質異常症・糖尿病(高血糖)・喫煙などがあります。

【3】狭心症になるとどうなる(症状)?

狭心症は、種類(労作時狭心症・冠攣縮性狭心症・不安定狭心症)によって特徴が異なります。

では、具体的にどんな症状が現れるのか?みていきましょう。

①胸痛(胸の絞扼感・圧迫感など)

狭心症では、胸が締め付けられる・圧迫感があるというような「胸痛」が起こります。

また、胸痛が持続する時間は、狭心症の種類によって異なります。

  • 労作性狭心症では…3〜5分程度持続
  • 冠攣縮性狭心症では…数分〜15分程度持続
  • 不安定狭心症では…数分〜20分程度持続

②放散痛(左肩・顎などの痛み)

狭心症では、左肩、首、腕・または顎などにも痛みが起こることがあります。

このような病気の原因部位と離れた場所に現れる痛みを「放散痛」といいます。

③心窩部痛(みぞおちあたりの痛み)

狭心症では、心窩部しんかぶに痛みを訴えることがあります。

心窩部とは「みぞおちあたり」を指します。

ただし、心窩部痛は、胃潰瘍など「消化器疾患でも起こることがあるので注意しましょう。

【4】狭心症が悪化することもある?

狭心症のなかでもっとも緊急度が高いのは「不安定狭心症」で、悪化して「心筋梗塞」に移行してしまうことがあります。

すると、20分以上続く激しい胸痛に加え、悪心・嘔吐を伴うこともあります。

【5】最後に

狭心症の予防のためには「動脈硬化を進行させないことが大切です。

そのためには、高血圧・糖尿病・肥満・喫煙・運動不足・ストレスなどに注意することと、定期的に健康診断を受けることが大切です。

↓音声付き動画解説(YouTube)↓

【参考文献】
・日本循環器学会「急性冠症候群ガイドライン(2018 年改訂版)」
・竹越嚢,金光政右(2002)「Ⅲ.主要疾患の歴史-1.狭心症」日本内科学会雑誌 創立100周年記念号 第91巻 第3号 
・医学情報科学研究所(2010):「病気がみえるvol.2,循環器」第3版,メデュックメディア

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